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「データは21世紀の石油」と言われるように、データは石油の如く私たちの身の回りにある様々なサービスやプロダクトを駆動する重要な資源となってきています。
そして近年、一つの企業や研究機関の中でデータを囲い込むのではなく、データを交換可能な資源として分野横断的な価値創出が新たなイノベーションの源泉として注目されてきています。
このようなデータの循環によって様々な人・物・技術・サービスが繋がり、新たな機能や性質を生み出され、複雑で秩序だった生態系が作られつつあります。これらの営みは必ずしも個々のビジネスやサービスの単純な総和で理解できるようなものではなく、この新しいエコシステム(生態系)の解明と創造には、今までにない新しいアプローチと技術が必要です。
早矢仕研究室では、データエコシステムのダイナミクス解明とデータ設計支援をテーマに《人とデータを巡る営み》を解明すべく以下の課題に取り組んでいます。
- データエコシステムのダイナミクス理解と制度設計
- テーラーメイド型データ設計支援による未観測事象のデータ化
- ヘテロジニアスデータ連携と解析モデルの創出
- クロスオーバー空間における情報消化と価値深化のセンシング
人・計算機・環境など、多様な事物のインタラクションによるシステムのダイナミクスを解明し、制度設計、目的に応じたデータの収集・情報化・意思決定プロセス支援により、データ流通社会におけるデータを巡る営みの新しいパラダイム創成を目指しています。
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About Teruaki Hayashi
早矢仕晃章は東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 早矢仕研究室 講師。
2017年、東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 博士課程修了。博士(工学)。2017年に東京大学 大学院工学系研究科 システム創成学専攻 助教、2021年より現職。
専門はデータ利活用知識の構造化とデータ設計支援。データマネジメント、検索システム、人間行動モデリング、データエコシステムにおける分野横断的なデータ連携及び支援システムの研究に従事。
データ流通推進協議会利活用促進委員会 副委員長、データ社会推進協議会 利活用知識創成WG主査、IMI情報共有基盤推進委員会 技術検討委員などを歴任。平成28年度東京大学工学系研究科長賞(社会貢献)、人工知能学会全国大会優秀賞(2018)、船井情報科学振興財団 研究奨励賞(2022)、データ社会推進協議会 データ社会推進功労者賞(2023)など。主な著書に「データ市場」(近代科学社, 2017)、"Tools for Activating Data Marketplace" (Springer, 2022)。
Teruaki Hayashi is a lecturer at The University of Tokyo.
He received his Ph.D. degree in engineering from The University of Tokyo (2017).
His research topics are knowledge structuring, data management, retrieval systems, and human behavior modeling, focusing on cross-disciplinary data collaboration in the data ecosystem.
He is the coauthor of the book Market of Data (Kindaikagakusha, 2017), and Tools for Activating Data Marketplace (Springer, 2022). He was awarded the Dean's Award by the School of Engineering, The University of Tokyo (2017), an Excellence Award at the 23rd Annual Conference of the Japanese Society of Artificial Intelligence (2018), Funai Information Science Promotion Foundation Research Award (2022), Data Society Alliance DATA-EX Award (2023), etc.